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麻疹(はしか)

*感染症*

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原因
 麻疹ウイルスの感染が原因で、飛沫感染によって鼻やのどから入ります。伝染力は非常に強く、患者のそばにいくと、まだ麻疹にかかっていない人はほとんど感染します。体外ではウイルスは不安定で早く死ぬので、第三者の器物を通して伝染することはほとんどありません。母親由来の免疫によって生後6カ月未満はみられません(母親が麻疹にかかっていなければ、生後6カ月未満でも感染します)。好発年齢は生後6カ月から2歳です。最近は、予防接種をおこなっていない年長児の感染も多くみられます。冬の終わりから春にかけて流行します。一度かかると一生免疫が得られます。

症状
 潜伏期は10〜12日です。感染源となる期間は、発病前3〜4日から発疹出現後2〜3日です。
 カタル期…発熱、鼻水、くしゃみ、せきのほか、目の充血や目やにが出て、まぶしがったりします。2〜3日すると、口中の奥歯に近いほおの粘膜に小さな白い斑点がみられます。これはコプリック斑といわれ、麻疹の診断に有用で、これがあらわれて2〜3日すると麻疹の発疹がでてきます。
 発疹期…体温は一時すこし下がりますが、再上昇すると同時に発疹があらわれます。発疹は耳のうしろから顔面、胸や背中、おなか、さらに手足へと広がります。15mm程度のやや盛り上がった紅色の発疹は、たがいにくっついて地図のようになる部分もあります。日がたつと暗赤色になります。せきや鼻水、目やにはさらにひどくなります。
 回復期…発疹出現後、3〜4日で解熱し他の症状も軽快してきます。発疹は褐色の色素沈着をしばらく残し、細かく皮がむけます。5〜6日で全快します。
 合併症…中耳炎、肺炎、クループ、脳炎などがあります。特に肺炎、脳炎は、生命にかかわることがあります。

検査
 肺炎が疑われるときは、胸部X線を撮ります。脳炎が疑われるなら、頭部CT検査をおこないます。血液検査で白血球は減少しますが、逆に高かったり、炎症反応を反映するCRPというたんぱくが高ければ、二次的な細菌感染の合併を考えます。ウイルス抗体価の上昇があれば、診断が確定します。

治療
 麻疹のウイルスを直接やっつける薬はありません。二次的に細菌感染が起こったときは、抗生物質を用います。症状をやわらげる対症療法が中心で、たんを出やすくしたり、鼻水をとめる薬を飲んでもらいます。合併症があれば、それぞれの治療を開始します。
 現在でも、麻疹は1%の死亡率を有しており、おそろしい病気です。予防接種をすることが大切です。麻疹ワクチンは、毒性の弱い生ワクチンで1歳から受けることができます。注射後8〜10日くらいに、副作用として発熱や発疹をみることがあります。
 他の予防法としては、感染後4日以内にガンマグロブリンを注射する方法があります。この方法で発病しなかった場合は、まだ免疫は得られていないので、その後感染する危険性は有しています。なお、麻疹は学校伝染病に指定されており、解熱した後3日を経過するまでは登校停止です。
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