汗の出る孔に一致して、小さく盛り上がった丘疹や水疱が密集してできるもので、かゆみを伴います。からだのどこにでもできますが、せなか、くび、おなか、ひじやひざの内側など、汗の蒸発しにくいところによくできます。
原因 高温多湿な環境では汗が多く出ますが、汗が蒸発しないような状態では、汗の出てくる場所である汗腺の皮膚への出口がふさがってしまい、汗が皮膚の表面まで出られずに汗腺の中にたまってきて、水ぶくれのようになります。
汗がどんどんたまって、水ぶくれが破れて、汗が皮膚の中にしみ出すとかゆみが出てきます。あせもができると、皮膚が化膿しやすくなり、とびひができたり、頭では、汗腺が化膿しておできのようになったり、リンパ節がはれたりします(あせものより)。
予防・治療
汗をかいたあと、なるべく早く発散させることです。風通しのいい部屋にいて、通気性がよく汗を吸い取りやすい木綿などの素材の服を着せます。
汗をかいたらすぐ拭き取ったり、入浴したりシャワーを浴びるのも効果的です。ローション、パウダー、クリーム類は、あまり有効ではありませんが、試みてもよいでしょう。
あせもの状態がわるいときは、抗炎症薬の軟膏を塗ります。湿疹が合併しているようならステロイドホルモンの軟膏を使います。とびひになってきたら、抗生剤を使用します。